7月13日 #37 成長戦略
安倍晋三政権が新しい成長戦略をまとめました。法人減税や大胆な規制改革が盛り込まれ、踏み込み不足が目立った昨年と比べ、前進したとの声が多いようです。今後はこの戦略をどう実行していくかが焦点になります。日本経済の方向性を大きく変える可能性のある話だけに、決定のプロセスなどを含めて日本経済新聞でも大きく取り上げられています。
★「成長戦略 実行段階に」(2014年6月25日)
★「攻防 成長戦略 1~5」(2014年7月1~5日)
成長戦略の冒頭はコーポレートガバナンス(企業統治)の強化策です。政府が規制緩和などの枠組みをつくったり、法人税減税で企業の負担を軽くしたりしても、肝心の企業が動き出さなければ経済の活力は生まれません。今回の授業でも触れましたが、まさにボールは民間にあるのです。電力改革の実効性などを左右するのも個々の企業です。企業がどう動くのかを注視していく必要があります。
★「狙うは賃上げ・投資促進」(2014年6月27日)
★「成長呼ぶガバナンス 上・下」(2014年7月5、6日)
また成長戦略といっても内容は多岐にわたります。今回の講義ではいわゆる法人税改革と規制緩和を柱に議論を進めましたが、目立たないところに次の変化の兆しがあります。たとえば、GPIFの改革などは昨年の戦略でほんの少しふれられただけだったものが、ここまで膨らんで実行段階に入っています。記載は1行しかなかったとしても、そこに担当省庁や政治家の思いが込められているケースもあります。日本の未来を考えるうえでも、一度じっくり目を通しておくといいかもしれません。
| タイトル | 著者 | 出版社 |
|---|---|---|
| アベノミクスのゆくえ | 片岡剛士著 | 光文社新書 |
| 成長戦略のまやかし | 小幡績著 | PHP新書 |

