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3月1日 #18 消費増税

講義余禄

消費税の税率引き上げは1997年以来。思えば実に長い間、同じ税率が維持されてきたものです。前回の増税時同様、今回も昨年から耐久消費財を中心に駆け込み需要が発生しています。日本経済新聞の紙面でも折に触れ消費市場の動きが報道されています。
★「白物家電 駆け込み盛況」 (2014年1月28日)
★「消費増税駆け込み 車、反動減警戒 家電、緩やか」 (同年2月4日)
★「増税 ぴったり料金転換」 (同年2月6日)
商品分野によって濃淡はありますが、現状では駆け込みに「過熱感」はそれほど感じられません。増税後、販売業者が相応の値引きをするのを待つ、といった冷静な声も聞かれます。ビールや日用雑貨などは増税間際に一段の駆け込み需要が発生することが予想されますが、かつてのような「狂想曲」の趣はまだ薄いようです。これはアベノミクスによる景況感回復を反映しているのか、それとも消費税に対する消費者の態度が成熟しつつあるためなのか、興味をそそられるテーマです。
★「時事解析 消費増税の環境整備 1~5」 (同年2月17~21日)
もっとも、値札の表示をめぐる小売業界の混乱ぶりは前回同様に注目を集めました。その中で異彩を放っているのが「無印良品」を展開する良品計画です。同社の値札表示は消費税が上がっても末尾が「0」で終わるキリのいい総額表示を維持します。2月24日放送のBSテレ東「日経プラス10」に出演した松井忠三会長は「スッキリした値札表示も無印らしさ」という言い回しで、これがブランディングの一環であることを明言しました。今回の講義で紹介した欧州の小売業者と同じ感覚です。
17年ぶりの税率引き上げは、今一度、日本における消費税の在り方を再考するいい機会です。次の記事で歴史をひも解くのもいいでしょう。
★「シリーズ検証 消費税 未完の改革 1~4」 (同年2月2~23日)


参考図書

タイトル 著者 出版社
消費税 政と官との『十年戦争』 清水真人 新潮社
税金 常識のウソ 神野直彦 文芸春秋