日本の伝統色1日本の伝統色2日本の伝統色3日本の伝統色4
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【白土色(土蔵や城壁などに塗られる漆喰の色/白系)‥‥国宝・姫路城】
別名「白鷺城」と呼ばれる姫路城。その白い壁や屋根に使われているのが日本古来の漆喰です。今年行われる修復作業を追いながら、漆喰ならではの特性や美しさをさぐっていきます。

【翠色(古九谷焼の鮮やかな緑色/緑系‥‥人間国宝・三代徳田八十吉】
絢爛で闊達な作風で知られた加賀の古九谷焼。その流れをくむ徳田八十吉は、独自の色の世界を築き上げた陶芸家です。そんな彼が魅了され、いまも傾注している翠色の輝きを映像化します。

【欅色(拭漆で磨かれた欅工芸の色/茶系)‥‥人間国宝・村山明】
京都に住む工芸作家の村山さんは何年も寝かせた欅をくり抜き、漆で丹念に磨き、ようやくひとつの作品を生みだします。この秋、数年後に取りかかる作品を頭に描きながら、欅の大樹を求めて山に入りました。

【青貝色(螺鈿細工に使われる夜光貝の色/青系)‥‥国宝・中尊寺金色堂】
平泉にある中尊寺金色堂の堂内に、豪華な螺鈿細工が施された4本の柱が立っています。その修復には創建当時と同じ夜光貝が使われました。修復に携わった職人を訪ね、螺鈿細工が放つ虹色の光輝をさぐります。

【藤黄色(植物性顔料、藤黄の赤みを帯びた黄色/黄系)‥‥国宝・二条城】
昨年のこと、修復中の京都二条城の「秋草図」(正式名なし)と言われる襖絵から新事実が発見されました。それまで灰色と思われていた色が、じつは藤黄の黄色だったのです。今も修復作業を続ける画家とともに、藤黄の繊細な美しさを再現します。

【鉛丹色(酸化鉛の呈する鮮やかな橙色/赤系)‥‥国宝・興福寺阿修羅像】
奈良興福寺の阿修羅像は古色を帯び、今でも多くの人を魅了しています。しかし造られた当時は鮮やかな赤。そこに使われたのが、顔料の丹だったのです。意外とも思われる国宝・興福寺阿修羅像の素顔に迫ります。

【鳥の子色(和紙の茶色味をおびた白色/白系)‥‥人間国宝・谷野剛惟】
兵庫の名塩に住む紙漉職人、谷野さんは古来の技法を守る唯一の人。貴重な雁皮(がんぴ)で漉いた鳥の子紙は繊維が長く、独特の光沢があるとか。熟練の手業から生まれる和紙の色と風合いを魅せていきます。

みどころ

日本の歴史と文化が培い育んできた多くの文化財。なかでも技巧が優れ、芸術的な価値が高く、歴史的にも貴重であると認められた絵画や工芸品、建築物ものが1000件を超える国宝です。また重要無形文化財の保持者がいわゆる人間国宝です。
そこに息づく伝統の色は繊細かつ大胆なもの、そして豊かな色の世界が広がっています。
今回は日本の国宝を彩る伝統色を紐解いていきます。