日本の伝統色1日本の伝統色2日本の伝統色3日本の伝統色4
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【今年とりあげる色】
【銀色(古代から珍重されてきた金属、銀の色/銀系)】
江戸時代には世界有数の銀産国だった日本。当時、江戸に興った銀工芸は今も東京銀器としてその伝統を受け継いでいます。東京文京区に住む鍛金師・笠原さんを訪ね、銀の輝きをさぐります。

【憲法黒(江戸時代初めに吉岡憲法が染めたとされる黒/黒系)】
剣豪宮本武蔵と対決した吉岡兄弟の父憲法は高名な兵法家でしたが、江戸時代には兵法を捨てて染色に携わったといいます。そんな彼が染めたとされる憲法黒。その再現に染織家・吉岡幸雄さんが挑みます。

【油色(菜種から採った油のような黄色/黄系)】
菜種油が広く使われるようになったのは江戸時代初期のこと。それは灯火だけでなく日本の食文化さえ変えるほどでした。いまや貴重品とも云われる菜種油の製法と、油色にこだわった天ぷらを紹介します。

【白茶色(淡黄色がかった白砂糖の色/白系) 】
和菓子に使われる上等な砂糖、和三盆の歴史は色との戦いでした。黒い砂糖をどうやって白くするか。高松藩主松平頼恭は平賀源内などの学者を招き、ようやく白い砂糖・和三盆を生み出したといいます。

【山葵色(ワサビをすり下ろしたときの淡い緑/緑系)】
江戸時代後期に誕生し、いまでは寿司の代名詞ともなったにぎり寿司。その美味さ、彩りを引き立てているのが、淡い緑のおろしワサビです。 そんな山葵色の原点には徳川家康も関わっていました。

【煤竹色(竹を煙で煤けさせたような暗い茶褐色/茶系)】
俗に「大名釣り」と云われるタナゴ釣り。その華奢な釣り竿は和竿作りの技術をこらし、贅を尽くしたもの。煤けたような茶褐色(煤竹色)は、江戸っ子の「粋」で「通」な遊びを象徴する色なのです。

【江戸紫(江戸で染められた青みを帯びた紫/紫系) 】
十八世紀の中頃、爆発的に庶民の間へ広まった江戸紫。そのきっかけとなった歌舞伎十八番「助六」で使われた鉢巻を検証しながら、草木染めの継承者・山崎和樹さんが当時の色を再現します。

みどころ

天下太平の江戸時代、新たな色の文化が花開きました。
歴史の主人公が貴族から武士へと移ったとき、それまで衰退していた色、あるいは顧みられなかった色が、一気に表舞台へ出てきたのです。
今回は江戸300年の歴史を彩った7色を選り抜き、時代のなかで繰り広げられた「色のドラマ」を紐解きます。