ハンガリー三大陶磁器紀行 〜宮崎ますみが訪ねる神秘の煌き〜

9月12日(金)夜7時

 ヨーロッパの東の端に位置し、多様な文化の影響を受けながら、ここにしかない独自の文化を花開かせた不思議の国ハンガリー。そこにはまだまだ知られていない神秘の文化遺産がありました。

 日本でも絶大な人気を誇る陶磁器は、繊細で堅牢、アジア風な花鳥風月が美しく彩られたヘレンド。しかし、世界的に有名なこの陶磁器メーカー以外にも、世界の陶芸史には載らない知られざる名窯がありました。
マジャールの奇跡と謂われるジョルナイ、そして最古の窯のホロハーザ。

 番組では、ハンガリーを代表する三大陶磁器を探訪しながら、その歴史と文化に彩られた不思議の迷宮をご案内します。ヨーロッパでもアジアでもない不思議の国ハンガリー、その世界でただ一つの輝きを求め、旅人・宮崎ますみとともに、知られざるハンガリーの秘密とその魅力に迫ります。

■ドナウの真珠「ブダペスト」の歴史

 西暦1000年、イシュトバーン1世がキリスト教を崇め、ハンガリーは西ヨーロッパの王国となります。しかし、16世紀、トルコに占領されてからは、自民族の王家を持ちませんでした。
民族の心が込められているという、神聖ローマ帝国から授かった王冠は、現在、何故か国会議事堂に納められているといいます。500年間の敗戦国という宿命を背負わされた国家ハンガリーの歴史と、民族自立の気運を紐解きます。

■ヘレンドの魅力

  ヘレンドコレクションの魅力と、ブダペストのカフェ文化に見る陶磁器、さらに日本との関係を探ります。ヘレンドの工房を訪ね、“ウィーンのバラ”は、なぜハンガリーで作られているのか?など、その歴史を遠くマイセン磁器から紐解いていきます。そして、なかなか見ることのできない逸品の繪付け工房と、さらにはマイスターの部屋も訪れます。宮崎ますみさんも、工房で陶磁器の絵付けに挑戦!

■マジャール人と色の秘密

  マジャール人の民族的な色遣いの秘密、それは食文化にも見られました。鮮やかなパプリカの緑と赤は、ハンガリーの国旗の色でもあります。これらは自然の色として、アイデンティティーを示す色なのかもしれません。また、ハンガリー国民は、赤いチューリップの花を春や繁栄の象徴として、様々なモチーフに使用してきたといいます。民族音楽「チャルダーシュ」の響きにのせて、マジャール独特の陶磁器タイルを探訪します。

■知られざる名窯ジョルナイとホロハーザー

  東のガウディー!レヒネル・エデン、ヨーロッパ世紀末建築史に名を残す名建築家。セラミックを多用した装飾は、ハンガリー建築に圧倒的な影響を残しました。その美しいセラミック、マジャールの奇跡と謳われたジョルナイ、その産地を訪ねます。独自の焼き物を国の誇りに、新たな文化都市として生まれ変わろうとしている世界遺産の街ペーチ。さらに、スロヴァキア国境付近の街、ハンガリーの森が生んだ最古の窯ホロハーザへ。ホロハーザは、東にも西にも属さない土地柄故、20世紀まで知られざる名窯なのでした。