パリに薫る東山文化 〜禅の心 香・茶・花〜

みどころ


500年以上の歴史を持つ国宝であり、世界遺産にもなった京都「東山慈照寺 銀閣」。
ここは、現代の日本文化の源流と言われる東山文化の発祥の地でもある。
番組では、「銀閣寺」の秘宝・古書の数々を特別な許可を得て公開するとともに東山文化発祥の無形文化財である、香・茶・花の三大芸道にスポットを当てる。
パリでは、日仏交流150周年の今年、その三大芸道が揃ってお披露目される。

内容


“Art of ZEN”

パリの美術館、プティパレでは、“Art of ZEN”がブームとなって連日、多くの人々が訪れている。日本人の心の源流である東山文化の美と心、更に、芸道など無形文化財の真髄を、国境を越えた視点から再認識する。




足利義政公の時代に花を飾ることは一つの芸道として誕生した。水面下で茎が交差しないように立てられる“和の花”は、争わず四方からみて美しい“円い花”である。
それが義政公を祖と仰ぐ無雙真古流(むそうしんこりゅう)の真髄だ。
銀閣寺の花方である、佐野珠寶さん。パリでは、展示会場に毎日花を立てる。
その花材を仕入れるため、早朝パリ郊外の花の卸売市場を訪れる。また、市民のワークショップに使うため、パリ市より特別の許可を得て、シャンゼリゼ通りの公園にある草木を切る。また、生け花と笙のコラボレーションが、プティパレの舞台で公開され、パリジャンを魅了した。
華道



茶道
義政公の美意識が、後の茶の湯に大きく影響したとされるが、千利休が、わび茶を提唱し、茶道という「道」の芸術に昇華するまでの茶道文化史をたどり、未来へむけての茶の湯の可能性を探る。
パリでは、ニューヨークから駆けつけた武者小路千家の千宗屋(せんそうおく)若宗匠が千利休の茶碗に込めた深い美意識について語る。そして、パリ市内の蚤の市を散索。自らの茶道具に使える掘り出し物を探す。また、秘蔵の茶箱を披露、現代の生活に活きる茶の湯のあり方を提唱する。



足利義政公と志野宗信の出会いから五百年。香木を嗅ぐ遊びは、芸道として東山時代に日本独自に発展し、その秘伝は「一子相伝」で絶える事なく続いている。伝統的な作法に則り、香炉に小宇宙を出現させる、美しい「お手前」を鑑賞する。
パリでは、ワークショップで伝統的な組香「源氏香」を披露。香りに対する市民の水準の高さを実感する。また宮殿内での献香式の模様を特別な許可のもと撮影。
そして、パリの香り文化に触れるため、志野流香道の(はちや そうひつ)若宗匠が、調香師を育成するという学校を訪れる。
さらに、志野流香道二十世蜂谷宗玄家元と若宗匠が「特別香席」を開き、トップ調香師らとその嗅覚を競う。
香道