ゴッホ最後の70日〜ひまわりの画家はあの日、殺されたのか?

初回放送2009年9月12日

2008年夏、日本発の衝撃的なニュースが美術界を震撼させた。 そのきっかけとなった作品。それは、フィンセント・ファン・ゴッホ作 「ドービニーの庭」 ゴッホ最後の作品と言われるこの絵に行われた科学調査。 発見されたのは、何者かに消された 黒い猫。 そこから浮上するのは、「ゴッホ自殺説」を覆すミステリー! 「ひまわり」を描き、芸術を追い求め、壮絶な人生の末にピストル自殺をした 「炎の画家ゴッホ」 今日伝わるゴッホ伝説は、実は、何者かに作為的に作られたものだった? 手がかりは、新発見と流転する名画の数々 ゴッホの人生と、死の謎が、今解き明かされる!

2008年10月、日本のひろしま美術館が行なったある調査が世界に衝撃を与えた。
ゴッホの人生最後の作品とされる「ドービニーの庭」に、加筆の跡が発見されたのだ。
作品はもともと二枚あり、いずれも本物。
1890年7月、ゴッホが自殺を図ったとされる日の数日前に連作として描かれた。
この2枚、片方には黒猫が描かれ、もう片方には描かれていない。
その違いから、「ゴッホが『厄介な存在は消える』との意味をこめた」自殺を予兆する重大な遺作であると考えられてきた。
しかし、日本の最新の科学調査で、なんと、それまで黒猫が描かれていないとされてきた一枚に、もう一枚と同じように「黒猫」が描かれ、その後、第三者によって消されていたことが判明したのだ。作品はゴッホ自殺の暗示という説は根底から覆された。

そもそも、ゴッホの「自殺」にはあまりにも不可解な点が多い。
彼はピストル自殺を図ったとされているが、凶器となったピストルは発見されていない。
しかも「弾丸は、左胸下の肋骨をかすめ、腰を貫通し、又のつけ根の右側に達していた」。
つまり銃弾は左わき腹から右足の付け根に向かって彼の体を貫き、右利きであるゴッホがその角度から撃つことはほぼ不可能なのである。
とするならば、あの事件は「自殺」ではなく「他殺」だったのか?

番組では、ゴッホ最後の70日間にスポットを当て、ゴッホ「自殺」にまつわる様々な謎を日本・フランス・オランダ・ドイツ取材の検証ドキュメントと再現ドラマで 描きます。
もし、あの自殺が他殺だったとしたら犯人は・・・ゴッホの主治医ガシェ?
ゴッホの親族?はたまた親交の深かった印象派の巨匠ゴーギャン?

さらに番組中、謎を追うイメージキャラクターとして、ゴッホが絵に描いた『黒猫』がその姿を人間に代えて登場します。
ミステリアスかつキュートなアイコンが炎の画家ゴッホの壮絶な人生の謎を紐解いていきます。