番組内容
歌謡曲の世界に演歌と言うジャンルを根付かせ、手掛けた歌はおよそ5500曲。昭和の歌謡界を牽引した作曲家、船村徹。令和5年(2023年)は、その七回忌に当たる。今も世代を超えて歌い継がれる船村メロディーだが、船村が生涯大切にしたのは人と人との絆であった。美空ひばり、北島三郎、島倉千代子、ちあきなおみ、春日八郎、鳥羽一郎、五木ひろし。ヒット曲を提供した歌手とはどんな絆を育んだのか。そこにあった船村の思いとは。名曲誕生秘話とともに紹介する。

船村徹
昭和7年(1932)6月12日 – 平成29年(2017)2月16日 84歳没
美空ひばりとの絆
船村24歳、ひばり19歳の時、「波止場だよ、お父つぁさん」で初顔合わせ
★ひばり裏声に挑戦「哀愁波止場」…ひばりの新境地を開く
★病からの復帰作「みだれ髪」…手加減しないで欲しいと言われ難曲を完成
北島三郎との絆
コロムビアのディレクターの紹介で“流し”の北島と出会う
★人とは違う歌い方「なみだ船」…消防車のサイレンがヒントだった
★新たな出発「風雪ながれ旅」…フリーの作曲家となり“演歌巡礼”から生まれた
島倉千代子との絆
ひばり作品を聴き、島倉から作曲を依頼
★戦後日本の原風景「東京だョおっ母さん」…平和への思いが込められている
★泣き節の最高傑作「哀愁のからまつ林」…屈指の難曲。船村メロディーの極み
ちあきなおみとの絆
ちあきが新たな世界を求めたのが船村メロディーだった
★劇画の世界「紅とんぼ」…船村の旋律とちあきの情感が融合した傑作
★ちあきのために書いた「矢切の渡し」…ちあきの表現力を生かした作曲術
春日八郎との絆
作曲家として売り込みをするなかで出会う
★出世作「別れの一本杉」…盟友、高野公男の思いがこもる船村メロディーの原点
鳥羽一郎との絆
船村の人柄に憧れ、漁船員から門下生に
★愛弟子に贈った名作「兄弟船」…指示通りに歌えず船村が譜面を直した
五木ひろしとの絆
ブレイク前の五木が「全日本歌謡選手権」で船村作品を歌い、ほめられる
★遺作「新宿満月」…遺品の中から譜面が見つかり遺族の希望で五木が歌唱
紹介曲
美空ひばり…「みだれ髪」「哀愁波止場」「三味線マドロス」
北島三郎…「風雪ながれ旅」「なみだ船」
島倉千代子…「東京だョおっ母さん」「哀愁のからまつ林」
ちあきなおみ…「矢切の渡し」「紅とんぼ」
春日八郎…「別れの一本杉」
鳥羽一郎…「都の雨に」「兄弟船」
五木ひろし…「男の友情」「傘ん中」「新宿満月」
出演者
五木ひろし
鳥羽一郎
統括プロデューサー・橋本かおり(BSテレ東 制作局)コメント
船村徹という作曲家は歌手との蜜な絆を大事にされている。絆があるからこその曲作りと言ってもいい。北島三郎スケート場に連れて行き、若い子たちの息吹を感じろと言った話、鳥羽一郎に作曲した歌を歌わせてみて、その感覚から譜面を直した「兄弟船」、美空ひばりの復帰作「みだれ髪」ではあえて音域の広い作品を作り見事に彼女が応えた話などヒット作品の秘話満載です。お楽しみください。