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糖尿病や高血圧症などの生活習慣病、消化性潰瘍などの消化器疾患の治療薬といった医療用医薬品を主力として研究開発、製造、販売を手掛ける武田薬品。誰もが一度は目にした事のあるビタミン剤のアリナミンや風邪薬のベンザブロックなどの一般用医薬品でも馴染みが深い。年間およそ1兆5000億円を売り上げるリーディングカンパニーである。2008年、アメリカのバイオ医薬品企業「ミレニアム社」をおよそ9000億円で買収。激しい競争が繰り広げられる中で、世界的製薬企業を目指し、グローバル展開を加速させている。1990年代、バブル崩壊後の不況期、大企業病に陥っていた武田薬品の大改革を断行した前社長の武田國男。大胆な人事制度改革や選択と集中による高収益経営を実現し、武田薬品を1兆円企業へと押し上げた。2003年、その後の国際化を任され社長に就任したのが、社内きっての国際派、長谷川閑史である。長谷川が大切にしていること、それは「公正・正直・不屈」の精神で物事に取り組むタケダイズムである。タケダイズムの原点、武田薬品の創業はおよそ230年前の江戸時代、1781年までさかのぼる。初代近江屋長兵衞が大阪道修町(どしょうまち)で始めた薬問屋だった。4代目長兵衞のころ、戸籍法により近江屋から武田へと改姓され、その後、1895年には製薬事業を、1915年には研究活動を開始する。1943年、社名を現在の武田薬品工業株式会社に変更、国内最大手の製薬会社へと成長していく。そんなタケダイズムの現在の体現者、長谷川閑史。更なるグローバル化と2兆円企業への成長を託された男は、13年にも及ぶ海外赴任で何を体験しどのような決断を下したのか!?「経営にマジックはない」と語る長谷川の経営哲学と原点に迫る。
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