マキアージュ、ウーノ、アクアレーベル、TSUBAKIなどのメガブランドで各分野のトップシェアを占め、化粧品業界最大手を走り続ける資生堂。年商およそ7000億円を売り上げるリーディングカンパニーである。資生堂が創業したのは1872年。福原有信が日本初の洋風調剤薬局を銀座に開いたのが始まりだった。その後1897年に化粧品事業に進出し次々とヒット商品を発売。日本の化粧品業界をリードし続けてきた。
しかし、顧客ニーズの多様化などでブランド数が増加。すでに成熟している国内市場ではシェアが徐々に低下。2000年代に入ると営業利益ピーク時の3分の2以下にまで落ち込むという苦戦を強いられていた。そんな時期に経営企画部長として全社の構造改革を担当、更なる飛躍のために、末席取締役から14人抜きの大抜擢で社長に就任したのが前田新造である。売り上げ目標達成まで会社に入れてもらえず歯を食いしばって営業を続けた若き日。本社には戻らない覚悟で子会社を立ち上げ伸びない売り上げに苦悩した日々。本流から外されたと周囲に言われながらも、周囲の反対を振り切って押し進めた運命の決断。ミスターコンセプトと呼ばれる前田の経営哲学と決断に迫る。
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