| 今日のトップはカゴメ株式会社 代表取締役社長 喜岡 浩二(キオカ コウジ)(63歳)
カゴメは創業1899年、100年以上の歴史を持つトマト加工品の老舗だ。
ソース、ケチャップなど調味料を始め、野菜飲料でも数々のヒット商品を世に送り出している。
最近では乳酸菌飲料にも進出する他、セット米飯など食品事業も積極的に展開。次々と新商品の開発を続ける。
「自然をおいしく、楽しく」をキャッチフレーズに掲げるカゴメは、1998年に「新・創業計画」を発表。
2008年度までに売上げ2000億円を目指すエクセレント・カンパニーだ。
2002年、前任の伊藤が病で倒れ急遽、喜岡が副社長から社長に就任。
その後、躍進を続け、3年連続増益を目指す。
喜岡はリーダーの資質をコミュニケーション能力だと語る。自己主張力と他者理解力の二つである。
競争激しい食品業界、変容する社会の中で、カゴメのコーポレートブランド強化と新たなる需要の創造を目指す。喜岡浩二の経営哲学に迫る!
直撃トップの決断!
1942年(昭和17年)、喜岡は兵庫県に生まれる。
子供の頃から野球少年で、進学した大阪市立大学では硬式野球部に所属。もっぱら部活に明け暮れていた。
1964年(昭和39年)、カゴメに入社。大阪で営業に配属される。
1974年(昭和49年)、喜岡に大きな転機が訪れる。東京本社マーケティング課へ異動、宣伝担当となったのだ。初めての東京。広告宣伝という未知の分野。周りの人間がすべて優秀に見え、喜岡は最初劣等感ばかり感じていた。
しかし、この逆境で喜岡は目覚める。むしろ率先して優秀な人達と交わり、積極的に活字に目を通し情報収集するようになる。そして、喜岡が宣伝担当の時代に一つヒットCMが生まれる。
「野菜をしっかりとらにゃ〜」 折しも野菜飲料が世の中に認知され始めた時代。このCMで野菜ジュースの売上げも加速していく。喜岡は、この東京時代がなければ今の自分はなかったと振り返る。
1979年、喜岡は人事部課長に就任。その後、経理と生産以外のほとんどの管理部門を経験していく。1996年、喜岡は副社長に就任。社長は同期入社の伊藤正嗣(イトウ
マサツグ)だった。
二人は息のあった名コンビとして二人三脚でカゴメの経営を進めていく。
しかし、2002年、社長の伊藤が急病に倒れる。急遽、副社長の喜岡が社長に就任する。
そして就任間もない喜岡にすぐに試練が訪れる。その年、主力製品の野菜飲料が大幅な減益となったのだ。需要停滞と競争激化による安売りが原因だった。
喜岡は悩む。このままではリストラは避けられない。悩んだ末に喜岡は決断をする。果たして喜岡の下した決断とは!?
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