トップにもどる
■バックナンバー
 下記から選択してください
直撃! トップの決断 バックナンバー 司会:長谷川洋三 アシスタント:相沢礼子

■放送日 7月24日

日本ゼオン株式会社 代表取締役社長 古河 直純

長期低迷にあえぐ日本経済の中でも、元気な会社がある。そういった会社にはたいてい、波乱万丈、艱難辛苦を乗り越えてきた改革精神旺盛なトップがいる。
この番組では、「年功序列」「終身雇用」が崩壊し、かつてない競争社会に身をおく私たちにとって、最高の「教材」である企業トップの生の声を聞き、その半生から激動の時代を力強く生きぬくための方法を学ぶ。司会は近著に「ウェルチが日本を変える」「ゴーンさんの下で働きたいですか」などがある日本経済新聞社編集委員・長谷川洋三。長年の新聞記者経験を生かし、経営者に鋭く迫る。

今回のトップは、日本ゼオン株式会社 代表取締役社長 古河 直純(ふるかわ なおずみ)61歳。
日本ゼオンは自動車のエンジン周りに使われる特殊合成ゴムでは世界トップシェアを誇る会社である。
古河グループの一員で、今年で創立55周年を迎える。
最近では携帯電話のカメラレンズ、液晶画面などに使われる高機能素材が著しい成長を見せ、こちらもトップシェアを誇る。他にも香水やシャンプーなどに使われる合成香料など様々な分野に世界ナンバーワンを持つ業界のリーディングカンパニーだ。

古河直純は古河グループ創業者の家庭に7人兄弟の末っ子として生まれる。幼い頃から企業家としての父親の背中を見て育った。
高校、大学と慶応で学びアイスホッケーに打ち込む。卒業後は、将来性にひかれて日本ゼオンに就職。
2003年に社長就任後は「スピード、対話、社会貢献」を掲げ、率先して現場に赴きコミュニケーションを図る。古河は言う「生産・研究には投資を惜しまない。知恵をだせ」古河の下で日本ゼオンはさらなる技術開発を図る。
常に新しいことへ挑戦し続ける、古河直純の原点と決断に迫る!直撃トップの決断!


日本ゼオンに入社して数年目、塩化ビニールの営業時代、古河に大きな影響を与える出来事が起こった。当時日本ゼオンは、樹脂の配合剤に鉛が使えなくなるということで新製品を開発していた。良質の代替品が出来上がり、古河は意気揚々と得意先に行った。しかし、ここで先方の担当者から意外な言葉が。「他の企業の製品に決めてしまったので、もういらない。もう1ヵ月早ければ採用していた。」品質は申し分ないのに…。古河は愕然とする。この時以来、スピードの重要性を意識するようになる。
1990年前半、古河がゴム販売部長の時であった。ソ連が崩壊し、合成ゴムの生産を中止してしまったため、世界的なゴム不足に陥っていた。ゴム部門の販売は大きく伸び、会社利益の7,8割を出し、社内からは、この気に乗じてゴムの生産を増やそうという声があがる。しかし、古河はこれに頑として反対する。「合成ゴムは確かに今は好調だ。この利益で新しい技術の開発に挑戦するべきだ。」このころから、古河のチャレンジ精神は発揮されていた。
一方、経済停滞にともない、会社は大きな危機を迎えていた。1993年度、日本ゼオンは創業事業である塩化ビニル部門が赤字を出し、初の無配に転落。塩ビ事業はジョイントベンチャーで運営されており、撤退を決意するも自社だけでは決められない。話し合いをするが、各社の思惑が交錯し、中々進展しなかった。そんな中、取締役となっていた古河に交渉の命が下る。どう交渉すればいいのか、古河は考えた。そして決断を下す。果たして古河の下した決断とは!?
直撃! トップの決断