世界の建築を巡る! 〜人類は何を造ってきたのか〜

2010年12月30日(木)スタート 毎週木曜 昼12時59分

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第一集 祈りの建築

ロシア

キジー島/プレオブラジューンスカヤ教会 《キジー島/プレオブラジューンスカヤ教会》
ロシアの旧都・サンクトペテルブルグから北へおよそ500キロ。
ヨーロッパ第二の広さを持つオネガ湖にあるキジー島。
そこに建つ祈りの建築は『奇妙』です。
高さ37メートル、22個あるキノコ型のドームはすべて木製。
3万ピースもの木片が巧妙に組み合わされています。
1714年築の教会には現在は立ち入ることができません。
修復しようにも構造が複雑すぎて手段が見つからないのだそうです。

フランス

ロンシャン/コルビジェの礼拝堂 《ロンシャン/コルビジェの礼拝堂》
 ロンシャンは人口3000人ほどの小さな町。
 その小高い丘の上に建つのが、20世紀の
 最も偉大な建築家コルビジェが築いた
 『光』の礼拝堂。
 東西南北、すべての壁面が異なる姿を見せ、中は光に溢れています。

モンサンミッシェル 《モンサンミッシェル》
 それは『奇蹟』と謳われた祈りの造形です。
 996年に最初の修道院が建てられてから、
 数世紀に渡り不安定な斜面の地形に合わせ、
 増改築が繰り返されました。
 海に浮かぶ美しいシルエットに胸うたれた
 中世の人々は、奇蹟を信じ惜しみない祈りを捧げました。

ギリシャ

メテオラ/奇岩の上に建つ修道院《メテオラ/奇岩の上に建つ修道院》
高いもので400メートルにも達する
巨岩群が立ち並ぶメテオラは、
世界自然遺産のほか、世界文化遺産にも
登録された複合遺産です。
その理由は、岩山の頂上に建てられた修道院。
ギリシャなどの東方正教会は社会との関係を絶ち、より神に近いとされる『天空』で修行することを重んじたからです。