20
2016.01.10 ※次回は1月10日の放送です。
世界遺産候補 長崎の教会群 ~キリシタン 光と影の歴史~

今回ご案内するのは、2016年夏の世界遺産登録が期待されている「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」。「長崎の教会群」の構成資産は、長崎市の南島原・平戸・天草・五島列島など、長崎県と熊本県の6市2町に点在している。

国宝の「大浦天主堂」をはじめとした、西洋との文化交流が見られる、美しい教会群。
しかし、世界遺産の候補に選ばれた理由は、建築美だけではない。長崎の教会群には、キリスト教の伝来から、繁栄、弾圧、復活と、まさに光と影の歴史が刻まれているのだ。
今回はその中でも復活にスポットを当てながら、長崎市内を中心に、美しい教会を巡る。

  • 大浦天主堂

初めに訪れたのは国宝「大浦天主堂」。開港にともなって幕末に形成された長崎居留地に建てられ、当時は『フランス寺』と人々から呼ばれていたという。中世ヨーロッパ建築を代表するゴシック様式が特徴的な、現存する日本最古の教会堂。ここは、世界宗教史上の奇跡といわれ、世界を驚かせた「信徒発見」の舞台となった場所である。

  • 大浦天主堂のマリア像

そして次に訪れたのは、長崎県西彼杵半島中部の外海地区にある「出津教会堂」。
1882年、この地で布教や社会福祉の活動を行い、今も「ド・ロ様」と慕われるフランス人宣教師ド・ロ神父が自ら設計し建設した教会で、国の重要文化財に指定されている。

同じ外海地区にある「大野教会堂」へも向かう。こちらも、ド・ロ神父が建てた教会堂。大野地区周辺の信徒のために出津教会堂の巡回教会として、1893年私財を投じて信徒とともに建てた石積みの教会だ。民家を思わせるような素朴な造りの教会で、地元で産出する石を積み上げた外壁は、独特の風合いを醸し出している。

  • 大野教会堂

信徒発見から、宗教の自由を手に入れたキリシタンたちは、それからどうなったのだろう?
世界遺産候補の「長崎の教会群」の構成資産には含まれていないが、その答えを紐解く「浦上天主堂」へも向かう。禁教の時代、残酷な弾圧事件の舞台となった浦上地区に建つ教会堂。長崎市内に鳴り響く鐘の音は、キリシタンと長崎の歴史を物語る。

  • 浦上天主堂
  • 浦上天主堂

美しい教会群が語りかける、光と影の歴史とは?どうぞお楽しみに。

  • 日本二十六聖人記念碑