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2015.12.27
大仏様と雅な伽藍 ~古都・奈良 東大寺~

今回ご案内するのは、“奈良の大仏様”で知られる東大寺。
世界遺産にも登録される古都・奈良の象徴ともいうべき名刹。
鎮座地である奈良市は、県北部に位置する県庁所在地。奈良時代、平城京があった往時の都で、華麗な天平文化が花開いたシルクロードの終着地として栄えた。

  • 大仏殿

東大寺といえば、世界最大級の木造建築である大仏殿に坐する、高さ15メートルにも及ぶ大仏様。修学旅行でもお馴染の、国内外に知られる名刹だが、境内に、その原点ともいえるお堂があることはご存じだろうか?一般には認められていない堂内の撮影許可を、今回特別に頂いた。お堂の中には秀麗な国宝の仏像が。いったい何のために造られたお堂なのか?このお堂に隠された、東大寺の知られざる歴史を紐解く。

  • 中門と大仏殿
  • 大仏様

奈良時代に創建した東大寺。山門は、高さが基壇上25.46mもある、日本最大級の国宝の門。
掲げられている扁額には「大華厳寺」の文字。東大寺は、華厳宗の大本山。仏教の大乗経典のひとつである華厳経を所依の経典とする宗派である。
その本堂にあたる金堂は、奈良時代の創建から2度にわたって焼失し、現在のものは江戸時代中期に再建された世界最大級の木造建築。堂内には、国宝に指定される大仏様。奈良時代、聖武天皇の願いで造られた仏像で、高さは約15メートル。とても大きな仏様であることから『大仏さま』と呼ばれるが、正式な名前は『盧舎那仏(るしゃなくぶつ)』という。しかし、聖武天皇は、なぜこんなにも大きな仏像を作ったのか? 

  • 大仏様

そんな大仏様と東大寺の原点ともいえるお堂が、境内にある。
国宝に指定される「二月堂」は、日常に犯している様々な罪をご本尊に懺悔する行事「修二会(しゅにえ)」が毎年2月に行われることから名がついた。小高い丘の上に建つ現在の建物は、江戸時代中期に再建されたもので、正面7間,奥行10間に及ぶ大建築。江戸幕府が築いた大規模建築の代表例とも称される。

  • 二月堂
  • 鐘楼

その隣にある「法華堂」も国宝に指定される建造物。旧暦3月に「法華会(ほっけえ)」が行われていたことから、三月堂ともよばれる。鎌倉時代や天平期など、時代の異なる建築法が合わさった、調和の取れた美しい佇まい。

実はこの法華堂が、今回特別に撮影を許可して頂いた“東大寺の原点”ともいえるお堂。
その知られざる逸話とは? どうぞお楽しみに。

  • 法華堂