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2015.12.13
紅葉の赤目四十八滝・香落渓~国定公園 三重・名張市~

今回ご案内するのは、西日本指折りの紅葉の名所「赤目四十八滝」。室生赤目青山国定公園に属する深い渓谷沿いに、名瀑が点在している。
伊賀盆地の南部に位置する三重県名張市、山々に囲まれた自然豊かな赤目(あかめ)町(ちょう)に、その名所はある。
赤と黄色に彩られた渓谷を流れる名瀑の数々が圧巻。紅葉の名所として知られるこの地だが、かつては行者や忍者の隠れ里だったという。そんな伝説と共に、紅葉を堪能する。

  • 百畳岩周辺

赤目四十八滝は、「日本の滝百選」「森林浴の森百選」「遊歩百選」「平成の名水百選」に選ばれている名勝。渓谷沿いには、数々の滝や渕、奇岩があり、それぞれに古くからの名称がついている。約4Kmの遊歩道からは、桜、新緑、紅葉と四季折々の鮮やかな風景の中、滝を望むことができる。毎年11月頃の紅葉のシーズンには、ライトアップされ、妖艶な雰囲気も楽しめる。
そんな赤目四十八滝のうち比較的大きな5つの滝を「赤目五瀑」と呼ぶ。
最初に出会う一つ目の赤目五瀑が「不動滝」。落差15m、滝幅7m。古からこの渓谷は山岳信仰の聖地だった。この滝には不動明王がまつられ、地元では「滝参り」という呼び方が今も残るが、それはこの滝を参拝する事だった。明治中期以前はここより奥は原生林で、入ることができなかったという。
二つ目は「千手滝」。落差15m、岩を伝って千手のように落水するところから名付けられたとも、千手観音にちなんで名付けられたとも言われている。

  • 千手滝

三つ目は「布曳滝」。落差30m、滝壺の深さはなんと30mもあるという。一条の布を掛けたように落ちる。
四つ目は「荷担滝」。落差8mと小さな滝だが、川の中央に位置する大岩を挟んで流れが二手に分かれる様子が、荷物を綺麗に振り分けて担っているように見えることから、「担いの滝」「荷担い滝」と名づけられた。渓谷随一の景観とされる。

  • 荷坦滝紅葉

最後の赤目五瀑は「琵琶滝」。落差15m。滝の形状が楽器の琵琶に似ているという風流な滝。

  • 琵琶滝

そんな赤目五瀑のほか、奇岩や名所を、美しい紅葉と共にご案内する。

  • 紅葉の斜め滝
  • 雛壇滝紅葉

また、赤目四十八滝の近くにあり、共に国定公園に指定される紅葉の名所「香落渓」もご紹介。「関西の耶馬渓」と称される景勝地で、秋には全山が燃えたつような紅葉に彩られる。柱状節理による壮大な崖が両岸に8キロ余り続く渓谷と紅葉のコントラストも見事。

  • 渓谷の俯瞰

雄大な自然と紅葉が織りなす美観の連続。どうぞお楽しみに。