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2015.10.11
日本アルプスの自然美 ~富山・立山黒部~

今回ご案内するのは、北アルプスの峰々を横断する国内有数の観光地、「立山黒部アルペンルート」にある大自然の名所の数々。まるで絵葉書のような絶景が点在している。国内外から年間およそ100万人が訪れる国際山岳観光地。日本一高いダムとして有名な「黒部ダム」の他にも、さまざまな日本一がある。自然美の絶景を巡りながら、立山黒部にある日本一をご紹介します。
最初にご紹介するのは、立山黒部で指折りの人気スポット弥陀ヶ原。2012年にラムサール条約に登録された。弥陀ヶ原は、雪解け水でできる雪田草原であり、1年の約半分が深い雪に覆われているが、夏は高山植物が可憐な花を咲かせる。

  • 弥陀ヶ原

湿原には、「ガキ(餓鬼)田」と呼ばれる小さな池「地塘」が点在している。
立山は、富士山、白山と並ぶ日本三霊山の一つで、かつては山岳信仰の中心地だった。そこにある小さな池は、地獄に堕ちて餓鬼となった亡者が、飢えをしのぐために田植えをした場所だとされ、「餓鬼の田」という名がついたという。
立山黒部アルペンルートの散策道沿いに、有名な展望所「大観台」がある。ここから見える名瀑が美しき日本百景。日本一の落差350メートルを誇る「称名(しょうみょう)滝(だき)」。4段になって、水煙を上げながら、断崖絶壁を一気に流れ落ちる。国の名勝、天然記念物に指定されている。

  • 称名滝

3,000m級の雄大な山々立山連峰が迫る。中でも有名なのが剱(つるぎ)岳(だけ)。標高2,999メートル、立山連峰の中でも最もけわしい山。一年中雪が溶けない。

  • 剣岳

立山連峰のひとつ、標高3003Mの雄山(おやま)直下に湧く水立山玉(たま)殿(どの)の湧水(ゆうすい)。日本名水百選に選ばれている。
標高2,450mにある、江戸時代に建てられた日本一古い山小屋「立山室堂(たてやまむろどう)」。国の重要文化財に指定されてからは保存されている。
近くにはもう一つ歴史的な場所。飛鳥時代、立山を開山した佐伯有頼(さえきのありより)が阿弥陀如来から開山の託宣を受けた場所と伝えられる洞窟玉(たま)殿(どの)の岩屋(いわや) 。山岳信仰時代、修験者らの宿泊場所として利用されていたという。今は虚空蔵窟(こくうぞうくつ)の石仏がまつられている。
なだらかな湿地に血のように赤い水たまりが点在。赤い色は、水分中に多くの酸化鉄が含まれることによる。かつては血の池地獄と呼ばれ、立山地獄のひとつに数えられていた。室堂では、国の特別天然記念物に指定される鳥「ライチョウ」の姿が見られることもある。

  • 室堂から見る立山
  • 室堂ターミナル

まさに自然の宝庫。 そして美しき日本百景「みくりが池」。
日本アルプスで最も深い高山湖であり、最も美しい火山湖といわれる。

  • みくりが池

最高標位1,448mの黒部湖。
黒部ダムによって黒部峡谷を堰止めた巨大な人造湖。湖面に立山・後立山連峰の山影を映す。

  • 黒部湖

そして美しき日本百景は 雄大な北アルプスの大自然に抱かれた「黒部ダム」。
日本一の高さを誇り、世界でも最高クラスを誇るアーチ式のドーム越流型ダム。最大の見どころは、6月末から10月中旬まで行われる観光放水。日本一の高さから噴き上げる放水は大迫力。毎秒10トン以上の水が水煙を上げて流れ落ちる。晴れた日には放水にきれいな虹がかかって、その美しい眺めも人気となっている。