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2015.08.09
東京の世界遺産 ~小笠原・山の魅力~

今回ご案内するのは、東京都の世界遺産・小笠原。東京からおよそ1,000キロ離れた絶海の孤島群で、太平洋に浮かぶ30余の島々の総称。
平成23年に世界自然遺産に登録され、「東洋のガラパゴス」と称される自然の宝庫小笠原。今回は、そんな小笠原の陸の魅力をご紹介。独自の進化を遂げた固有種の植物たちやウミガメの産卵など、希少な生き物たちが織りなす美の世界をお見せします。

  • 初寝浦

小笠原群島は、約4,800~4,400万年前に形成された海洋性の島々。海洋プレートが動くことによって火山が生まれ、噴火する事によって島々が出来た。
小笠原諸島の英名はボニンアイランズ。海洋プレートの沈み込みが始まって間もない時期にのみ発生する特殊な安山岩の一種「ボニナイト」が世界で最も大規模に露出し、良い保存状態で残され観察できる地球上で唯一の場所。
小笠原諸島は、一度も大陸とつながったことがない海洋島。そのため、固有種の動植物が多く生息する「東洋のガラパゴス」と言われている。
海流や風、鳥の翼などに乗って火山島へ辿り着いた植物の種子。競争相手や天敵もいないため、独特の進化を遂げた。

  • 枕状溶岩
  • ヒロベソカタマイマイ

「小笠原村の木」にも指定されている「タコノキ」は小笠原の景観を代表する常緑高木。
ハイビスカスの仲間の「テリハハマボウ」は黄色の華やかな花を咲かせる。
「シマムロ」は ヒノキの仲間で、小笠原にある唯一の針葉樹。
また、植物だけでなく、希少な動物も多い。小笠原諸島で越冬する「クロアシアホウドリ」をはじめ、世界的に重要な、絶滅のおそれのある種の生息・生育地でもある。
静まり返った夜の砂浜に、産卵のために上陸してくる「アオウミガメ」。小笠原は日本最大のアオウミガメの産卵地。産卵は1度きりではなく、5~9月のシーズン中、2週間おきに4~6回ほど産卵し、1回の産卵で100個前後の卵を産み落とす。

  • アオウミガメ

「オガサワラコウモリ」は小笠原諸島のみに生息する固有種で、初めて生息した陸棲哺乳類である。近年は100数十頭程度の個体数で推移し、環境省レッドリストで絶滅危惧ⅠA類(CR)に記載されている。
天然記念物に指定されている「オカヤドカリ」。名前のとおり陸上で生活をするヤドカリ。夜の浜辺では多く見られる。

  • オカヤドカリ

夜の暗闇の中で幻想的な光を放つ「グリーンペペ」。大きさ約1cm程度のきのこで、和名は「ヤコウタケと」言う。明るいところで見ると、特に変哲もない白くて小さなキノコだが、暗闇での光力は抜群に強く、世界一の発光力といわれる。大きなヤコウタケが10本も群生すれば新聞が読めるほどの明るさになるという。
今回はそんな小笠原の山の魅力をご紹介します。

  • グリーンペペ