16
2015.08.02
東京の世界遺産 ~小笠原・海の魅力~

今回ご案内するのは、東京からおよそ1,000キロ離れた絶海の孤島、東京都小笠原村。 聟島(むこじま)列島から父島列島、母島列島、硫黄列島、沖ノ鳥島など、太平洋上にある30余の島々の総称で、平成23年に世界自然遺産に登録された生き物の宝庫。 太平洋に浮かぶ楽園、おだやかな亜熱帯気候の小笠原諸島。
西暦1593年、信州深(ふか)志(し)城主の曾孫(ひまご)、小笠原貞頼(おがさわらさだより)により発見されたと伝えられる。 人が最初に定住したのは江戸時代後期の1830年。その後、幕府や明治政府によって開拓され、明治9年に日本の領土となった。 今回スポットを当てるのは、小笠原諸島を取り囲む紺青の海。
小笠原諸島父島の二見港には美しい「大村海岸」が広がる。海岸の東側は、親水護岸になっていて海水浴やウィンドサーフィンを楽しむ人たちでにぎわう。

  • 大村海岸

島内にはダイビングやシュノーケリングで人気の「宮之浜」「コペペ海岸」など個性豊かなビーチが点在する。 二見湾内東部にある波静かな海岸境浦の沖合には太平洋戦争中に魚雷攻撃を受けて座礁した濱江丸の赤錆びた姿が残る。

  • 二見港
  • 境浦

そんな小笠原の海を一望できるのが、標高204メートルの三日月山山頂にある展望台。 父島の西側の海を望む展望台で、太平洋に沈む夕日は雄大。晴れた日には船で2時間のところにある約500人が暮らす有人島・母島も見える。

  • 夕日

小笠原の海は、沖縄と同緯度にあるが、エメラルドグリーンではなく、濃い青色をしているのが特徴。周辺にはサンゴ礁やイルカ、クジラなどが生息しており、固有種の魚も多い。また、日本最大のアオウミガメの産卵地でもある。そんな貴重な生き物たちの宝庫であることから、世界自然遺産に登録された。
そんな小笠原の海のスターと言えば、通年見られるイルカ。ミナミハンドウイルカとハシナガイルカが住みついている。
そして豊かな自然が残る父島の中でも、決められた同行ガイドとしか行けないという特別な無人島「南島」へ。南島は 父島の南西に浮かぶ小さな無人島。「沈水カルスト地形」とういう特殊な地形の隆起石灰岩の島。希少な生き物たちの住みかでもあるため、自然環境を守る為、利用ルールが設定されており東京都自然ガイドが同行しないと行けない場所。11月~2月までの約3ヶ月間は植生回復の入島禁止期間となる。ガイドが同行しても、上陸時間は最大2時間と決められている。歩くルート上にも海鳥が営巣している場合もあるので、飛び石の上を注意深く渡る。そんな「南島」もご紹介します。

  • 南島