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2015.06.28
日本最大のカルストと鍾乳洞 ~秋吉台・秋芳洞~

今回ご案内するのは、日本最大のカルスト台地・秋吉台と、日本最大の鍾乳洞・秋芳洞。 太古の息吹を感じる自然の博物館。

秋吉台の地下に、鍾乳洞の秋芳洞がある。この鍾乳洞を作りだしたのが、荒涼とした草原の大地、秋吉台。そんな秋吉台は、北海道の釧路湿原や滋賀の琵琶湖など、水辺の自然が登録されるラムサール条約に指定されている。しかし、見渡す限り、水辺そのものも見当たらない。ラムサール条約に登録された秋吉台の水辺の自然とは。

  • 秋吉台1
  • 秋吉台2
  • 秋芳洞黄金柱
  • 秋芳洞傘づくし

日本最大級の石灰岩で出来た特殊な台地「カルスト台地」で、国定公園、国の特別天然記念物。およそ3億5千万年前に南方の海でサンゴ礁として誕生した石灰岩が、長い年月を経て、現在のようなカルスト台地を形成した。そんなカルスト台地を表す3つの特徴がある。

秋吉台で有名な光景が、「カレンフェルト」と呼ばれる石灰岩柱群。「ドリーネ」と呼ばれるすり鉢状の凹地。そして秋吉台で1カ所だけある水辺が、「ウバーレ」と呼ばれるおよそ200メートルの深いくぼ地の底にある池。普段水はなく、小さな雑木林があるだけだが、大雨が降ると、水がどんどんたまり、深い池になり、木々は水の底になる。しかし、雨がやむとすぐになくなる。そのため「一時湖」とも呼ばれている。荒涼とした草原の中で、水に恵まれたこのウバーレだけ、木々が生えている。なぜすぐに水がなくなってしまうのか。それは、秋吉台が水を通しやすい石灰岩で出来たカルスト大地だからである。                              

地下に吸い込まれた水は、地下の川を流れている。実は、秋吉台の地下、つまり秋芳洞をはじめとする洞窟にはたくさんの川が流れており、その地下水が「秋吉台地下水系」としてラムサール条約の登録対象となったのだ。

  • 秋芳洞入口
  • 秋芳洞百枚皿

人間には想像もつかないような長い年月とこの地の豊かな風土が造り上げた、神秘的な 大自然のオブジェ。まさに太古のロマン。日本最大のカルスト台地・秋吉台と、日本最大の鍾乳洞・秋芳洞をご案内します。