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2015.05.03
京都・桜の名所~嵐山・嵯峨野・祇園~

今回ご案内するのは、古都・京都の桜の名所。まるで絵葉書のような光景。古都・京都の桜の名所は、日本の春を象徴する風景でもある。伝統的な街並みを残す京の都に咲き誇る桜の絶景をご紹介します。 

「嵐山」
嵐山とは、文字通り本来は山を指す地名。標高381.5メートル。国の史跡名勝に指定されている名山。古くから嵐山は歌枕として多くの歌に詠まれているように、春は桜、秋は紅葉の名所として有名。そんな嵐山の桜は古くから愛されてきた。 嵐山の桜は、後嵯峨上皇が亀山殿造営の折に吉野から移植したといわれ、700年の歴史を有する。ヤマザクラ、ソメイヨシノなど約1500本があり、桜の名所として全国的に有名で、満開時には山全体が緑と桜のコントラストに彩られる。

「渡月橋」
嵐山の景観に、ひときわ趣を添えるのが渡月橋。全長155メートルのこの橋は、平安時代に、弘法大師の弟子で、法輪寺を興した道昌によってかけられた。当時はもう少し上流にあり、法輪寺橋と呼ばれたと伝わる。 渡月橋という名が登場するのは、それから約440年後の鎌倉時代。亀山上皇が、満月の晩に舟遊びをされ、月が橋の上を渡るように見えたことから、「くまなき月の渡るに似たり」とたとえたことから、渡月橋と呼ばれるようになった。 そんな嵐山をあでやかに彩る春の桜。お勧めの名所を2か所ご案内しましょう。

  • 渡月橋

「中之島(中之島公園)」
渡月橋の下、中州にある中之島には、シダレザクラやソメイヨシノなどの桜が咲き誇る。橋の上から川沿いの桜並木を見下ろすのも格別。川岸に下り立ち、対岸の山桜と橋との 壮麗な対比を眺めるのもお勧め。ライトアップも行われ、多くの人がお花見に訪れる。

「亀山公園」
丘陵地にある公園で、園内にはアカマツを中心にサクラ、カエデを交え、ヤマツツジなどが群生。散策路がめぐり、広場や休憩所、児童広場などの施設があり、ハイキングやピクニックを楽しむ地元の人が多く訪れる公園。

「保津峡と桜を楽しむ展望所からの眺望」
山頂からは、保津峡を見渡せる抜群の眺望地(※東側は後嵯峨天皇以下三天皇火葬塚)。 山々に薄紅色の桜があちこちにみえる。川を行き交う舟下りの観光船やトロッコ列車が 行き交う様子も情緒深い。桜越しに比叡山も望める。 嵐山を満喫したら、少し足を伸ばして嵯峨野へ寄り道。ここにも桜の名所がある。

  • 保津峡

「大河内山荘庭園」
「丹下左膳」などの時代劇で活躍していた昭和初期の映画俳優・大河内傅次郎の元別荘。 30年に渡って地道に造り上げたというこだわりの建造物と庭園が残る。数多い京都の庭園の中でも屈指の名園といわれる。建造物のほとんどは国の登録有形文化財に指定されるなど、建築美でも知られる。 そんな大河内山荘庭園の近くには、国内外に知られる京都らしい名所がある。

「竹林の道」
長さおよそ400メートルの小道の両側に、竹が鬱蒼と茂る「竹林の道」。 青々とした竹は空を覆うほど高く、晴れた日は竹林から日差しがもれ、幻想的。 夕暮れ時も幻想的で、まるで異次元に迷い込んだかのよう。京を代表する風景のひとつ。

  • 竹林の道

「祇園白川」
白川沿いの白川南通は、石畳に格子戸のお茶屋が並ぶ祇園特有の風情ある町並み。 そんな白川の澄んだせせらぎを望める遊歩道に、ソメイヨシノを中心とした桜並木が続く。 夜には光に照らし出された桜が、夜の祇園ならではの幽玄の世界へと誘う。 また、(新橋通と祇園東地区には)ほのかに浮かぶ行灯(あんどん)が、石畳を優しく照らす。 白川の流れ、料亭の灯り、小さな社、巽橋など、絵にかいたような京都らしい景色。

  • 祇園白川1
  • 祇園白川2

「円山公園」
京都市最古の公園であり、国の名勝にも指定されている。明治19年に公園となった。 池泉回遊式の日本庭園があり、小さな滝も流れる市民憩いの公園。 約8万6千平方メートルの広大な敷地に「染井吉野」や「山桜」など約680本の桜があり、京都屈指の桜の名所として知られる。

「祇園枝垂桜」
園内中央にあるしだれ桜。樹齢七十数年を迎えた今も堂々と咲き誇り、訪れる人々を楽しませている。高さ約12メートル、幹の周りは約2・8メートルもある。初代は樹齢200年を数えたが枯れてしまい、現在のものは2代目。 夜はライトアップされ、一層艶やかな姿を見せてくれる。夜空に美しく浮かび上がる。

「花の命は短く、その盛りは7日間に過ぎない。“花(はな)七日(なぬか)”という古の言葉が示す通り、桜が織りなす絶景との出会いは一期一会。だからこそ私たちは、春を待ち遠しく思うのかもしれません」

今回はそんな京都の桜をご紹介します。