03
2015.04.19
世界遺産・国宝の名城 ~兵庫・姫路城~

今回ご案内するのは、兵庫県姫路市にある、世界遺産、国宝に登録される名城、姫路城。白鷺城とも称される美しい佇まい。日本の桜の名所百選にも選ばれている。平成5年、奈良の法隆寺と共に日本初の世界文化遺産となった。戦災にも遭わず、400年前の天守や櫓が残る、日本の城郭建築を代表する史跡建造物。2015年3月末に大改修を終え、一般公開が始まった。そんな名城・姫路城の世界遺産の建築美をお目にかけましょう。

  • 改修を終えた姫路城

姫路城は、姫路平野の中央に位置する、高さ45メートルの姫山を本丸とした平山城(ひらやまじろ)。南北朝時代に、現在の岡山県にあたる美作(みまさか)の守護大名であった赤松(あかまつ)貞(さだ)範(のり)が築城。のちに豊臣秀吉が改築し、さらに、関ヶ原の戦いで徳川家康に従って功をあげ、播磨を領土とした武将・池田輝政が1601年から着工、修築し、現在の規模となった。

そんな姫路城をさらに美しく彩るのが春の桜。ソメイヨシノ、シダレザクラなど約1000本の桜が、姫路城の天守閣や白壁に映える景色は、「日本の桜の名所 100選」にも選ばれている。闇夜に浮かぶ白鷺城と夜桜のコントラストも美しい。

  • 姫路城と桜
  • 姫路城と桜

姫路城の4つの天守を支えるのは、美しい石垣。備前丸を支える「扇の勾配」と呼ばれる石垣。上に行くほど反り上がった形となり、扇の曲線に似ていることからこの名が付けられた。敵に石垣をよじ登らせないための工夫である。姫路城のほとんどの石垣が「扇の勾配」で造られており、侵入してきた敵が石垣をよじ登れないように、急なこう配をつけている。また、表の隙間には、小さな石を詰め込んで、石垣を登る足掛かりも防いでいる。扇の勾配は築城の技が生んだ芸術。優美な曲線は城の姿を一層美しく引きたてている。

複雑な連立式天守の建築美

それは、姫路城最大の特徴である「連立式天守」と呼ばれる複雑な構造。大小の4つの天守は8棟の渡櫓でロの字型につながれている。この複雑で美しい姿が、名城と称される由縁。実は、上空からだけでなく、複雑な建築美を間近に堪能できる。大天守と乾小天守を結ぶ国宝の渡櫓を通り、乾小天守の窓から外を見ると、ひしめき合うよう建つ小天守や渡櫓が目の前に見える。さらに、見上げると、白壁の美しい大天守がそびえる。白鷺が翼を広げたようなのびやかに連なる白壁をもつことから、白鷺城(はくろじょう、しらさぎじょう)と称される。その姿を間近に堪能できる。

姫路城は当時の築城技術の粋を集めた強固な要塞であり、芸術作品としての権威の象徴でもあった。400年の時を経た今も、その美しい姿は変わることなく私たちに感動を与えてくれています。

  • 小天守より大天守を望む
  • 大天守内
  • 天守群