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2015.04.05
樹齢7200年の屋久杉と太古の森 鹿児島県・屋久島

今回ご案内するのは、樹齢7200年ともいわれる屋久杉をはじめ、多くの巨樹に出会える太古の森、鹿児島県屋久島。映画「もののけ姫」の舞台ともいわれる太古の森が広がります。
樹齢7200年ともいわれる屋久杉を宿す太古の森。「もののけ姫」にも描かれた。鬱蒼と生い茂る緑。
木の精霊、こだまがいるという伝承もうなづける、神秘的な光景が広がる。
今回ご案内する「屋久島」は、世界自然遺産に登録されている自然の宝庫。鹿児島をはじめ、福岡や伊丹から発着する飛行機や、鹿児島から出航しているフェリーで上陸する。
まさに絶海の孤島。およそ14000人が暮らす町。
屋久島は周囲132kmのほぼ円形の島で、九州の最高峰、標高1936mの宮之浦岳をはじめ1000mを超える山々が40座以上も連なり、洋上アルプスと呼ばれる。そんな山々を覆いつくすように広がるのが、太古の森。

  • 白谷・もののけの森1
  • 白谷・もののけの森2
  • 白谷雲水峡・白谷川

三大美観①

楠川分かれから荒川登山ルートに戻り、トロッコ道を歩いていくと…三代杉 一代目が約2千年で倒れ、倒木更新した二代目が約千年で伐採され、その上に切り株更新した三代目の樹齢が数百年。3千数百年の間に命が受け継がれている。 暗い森では巨木が倒れてできる明るい場所に、光を好む屋久杉が成長する。これは「倒木更新」と呼ばれる 現象。風速60mを越える風が吹き、一日に千ミリもの雨が降ることもある屋久島では、 倒木や土砂崩れがひんぱんに起こる。そんな中で生まれ育つ命のドラマが、この神秘の森にはある。

  • トロッコ道1
  • トロッコ道2

三大美観②

私たちが見つけた、二つ目の三大美観はこちら
屋久島最大の切り株。秀吉が大阪城を築城するために切らせ、献上されたといわれている。大正時代に発見したウィルソン教授の名がついている。樹齢3000年の朽ちた美しさ。中心部のやわらかい部分が腐敗して、18畳もの広い空洞を形作っている。空洞に入り、上を見上げれば、天空を望める。さらに、空洞内になんと湧き水が湧き、耳を澄ませば、小さなせせらぎも聞こえる。小さな祠があり、お供え物もされている。かつて山の神をまつっていたともいわれている。

  • ウィルソン株

三大美観③

私たちが見つけた、三つ目の三大美観はこちら
標高1300mにある、樹齢は最大で7200年といわれている縄文杉。幹の太さはなんと16mを越える、日本一太い杉。背が低いずんぐりした樹形は台風の常襲地帯に育つ屋久杉の特徴をよく表しているという。また、凹凸の激しい幹は江戸時代に利用できない巨木として切り残されたことを示す。大きな杉の枝の合間から差し込む太陽の光。圧倒的な姿は見ているだけで涙する。

  • 縄文杉

それ以外にも
翁杉(おきなすぎ)
推定樹齢は2000年。幹の太さは12.6mもあり、これから出会う樹齢7200年の縄文杉に 次いで幹が太いといわれた翁杉。しかし、2010年9月に、惜しくも幹折れしてしまった。 内部の約90%が腐朽により空洞化しており、自らの枝葉の重さと、ヤクグルマ、ナナカマドなどの着生木の重さに耐えきれず折れたものと推定されている。その堂々たる風格は、無残に残された切り株からもうかがい知れる。

大王杉(だいおうすぎ)
樹齢3000年。急斜面にあり、根元の上と下で5.3mもの落差がある。下部に大きな割れ目があり、中は空洞に なっている。これから向かう樹齢7200年の屋久杉が発見される までは、最大の屋久杉といわれていたことから『大王』の名前がつけられた。

夫婦杉
右が夫で樹齢2000年。左は妻で樹齢1500年。 3m程離れた2本の巨木の枝が10m程の高さでつながっている。杉は融合しやすい樹木だが、これほど高い位置でつながっているのは珍しい。まるで夫婦が手をたずさえたような、仲睦まじい姿で立っている。

  • 夫婦杉