そして、その後出会ったのは力強いドラムビート。
言葉に息づくビートに彼は何を思うのか…?
BSジャパンでは、ミュージシャン・佐野元春がビートの原点を探す旅に密着した
「佐野元春のBack to the Roots ~ビートの原点を探す旅20,000キロ」の放送が決定しました!
日本の音楽界を30年以上リードし続けてきた佐野元春。
この番組は彼がアメリカのニューヨーク~中南米のトリニダード・トバゴ、そしてアフリカ大陸、
セネガルのゴレ島を巡る旅を追い続けたドキュメンタリーです。
ウッドストックで「ザ・バンド」の
ジョンサイモンPと再会スティールパン発祥の地で長老に学ぶ
ゴレ島で記帳
メロディーが主流である昨今の音楽文化の中、“ビート”は太古の時代から人間の喜怒哀楽を打音で
表現してきました。まさに、音楽の原点がビートなのです。そんなビートにかねてから強い興味を
抱いていた佐野元春。そうして、彼が旅立ったのは北大西洋の国々でした。
旅路を行く中で、音楽はエンターテインメントだけではなく、
“生きる”という表現でもあることを改めて実感した佐野元春。
そして、自らの音楽生活の原点に回帰するきっかけとなったのです。
1stアルバム「Back to the Street」の発売から約30年、
音楽家・佐野元春の原点回帰を完全密着した壮大なドキュメンタリーをお届けします。

奴隷の館で「帰らずの扉」を眺め想いを巡らせる
-
旅を終えた佐野元春からのコメント
Q1. 今回の旅はいかがでしたか? 今回の旅は全て新鮮でした。若いうちはニューヨーク、パリ、ロンドンなど欧米で活動してきましたが、この年齢になって、非欧米文化を体験できるという事はとても意味がありました。また、長い歴史の中で彼ら独自の音と言葉がサバイバルしてきたその強さに、とても興味を持ちました。音楽に携わる者として、その強さは自分の中で忘れてはいけない事だと思いました。
Q2. 改めて感じたという「音楽を作る意味」とは? ニューヨークを発端に、トリニダード、そしてセネガルでミュージシャン達に会いました。そして、彼らの表情、演奏を聴くにつれ、僕が思った事は、音楽はただのエンターテイメントではないという事です。音楽を奏でる強い理由があるんですよね。まさに、彼らにとって音楽というのは生きるという事とイコール。つまり、生活の中の表現と音楽を奏でるという事が一体になっているんです。改めて、なぜ自分は音楽を作るのか?リリックを書くのか?そしてそれをなぜ音で表現するのか?その動機について、深く考えさせられました。
