「地球★アステク」は、生活に根差した科学情報や明日の知識、ビジネスヒントになるような先端テクノロジーに注目する番組です。全編取材VTRで、テクノロジーの現場から生きた情報をお届けします。
大学の研究室にとどまらず、企業の研究所や工場など、幅広く取材先をセレクト。番組の顔・伊藤洋一は、各回のテーマとなるテクノロジーが明日の経済へ与えるインパクトや課題を、アナリスト視点で鋭く解説。また美人双子姉妹の蒼あんな・れいなは、とかく難しくなりがちな科学技術を、視聴者目線で分かりやすく、時には身体を張って、お伝えします。
また番組コーナーも充実。素朴な疑問をテーマにした「あんな・れいなの教えてセンセイ!」。今日の先端テクノロジーの礎を築いた先人に迫る「アステク ザ★グレート」。番組の締めに、テクノロジーを経済効果の観点から分析する「伊藤洋一のアステク★コンパス」と、盛りだくさん。
#74 「毛が生える!歯が再生する!最新の再生医療技術!」
/東京理科大学 総合研究機構器官再生工学プロジェクト 辻孝研究室 (12/08/30)
今年4月に世界中を駆け巡った「世界で初めて毛がほぼ完全に再生した」というニュース。ヒトに応用されれば男性の薄毛の悩みが根本から解消されるかもしれない最先端テクノロジーだ。今回は、その最先端の研究現場をレポート!
毛の再生に成功したのは東京理科大学 総合研究機構の辻孝教授。毛を作り出す器官である「毛包」を他のマウスから取り出して培養。その毛のタネを、毛のないマウスに植えると毛が生え、血管、神経、筋肉などが繋がり、ほぼ完全にマウスの毛になった。あんな・れいなはそのマウスを手に取り、まじまじと成果を確かめる。
単なる移植ではない。取り出したタネを培養し、いくらでも増やせる点で画期的な成果なのだ。実はこれまでタネを取り出しても、器官にすることは困難であった。それを世界で初めて、画期的な器官育成法により成功させたのだ。その全貌が明らかにされる!
次に、こちらも世界初!歯の再生にも成功! 毛と同様に血管、神経、筋肉に繋がった「本物」の歯となったのだ。しかし、ヒトに応用するにはどうすればいいのか?通常、歯のタネ(器官原基)は胎児の頃までにしかない。そこで注目されるのが「親知らず」。ヒトには8歳くらいまで「親知らず」のタネが残っている。それが使えるかもしれないという。将来、培養で増やして使えば、一生自分の歯でいられる社会が来るかも!? そのような人間に応用する場合の可能性についても伺う。
また、今回の研究の鍵ともいえる器官のタネ(器官原基)の材料の採取にあんな・れいなが挑戦!顕微鏡を使ったミリ単位の作業から見えた先端研究の真実とは?
さらに、本格的な臓器再生への研究現場も直撃!悪くなった肝臓や膵臓などの臓器を丸ごと取り替える夢の「再生医療」。その実現に不可欠なのが体の外で臓器を維持する研究だ。そこは未来映画のような未体験ゾーン。三人が見た驚きの光景とは!?実用化が見え始めた身近な再生医療。その最先端テクノロジーに迫る!
【アステク ザ★グレート】カスパル・ヴォルフ(1733-1794)
今回は、現代発生学の祖、ドイツの生理学者、カスパル・ヴォルフを取り上げる。ヒトはどのようにして生まれてくるのか? 18世紀までヨーロッパで考えられていたのは、受精卵にヒトのひな形「ホムンクルス」が入っているとする「前成説」であった。キリスト教もそれを支持していたが、ヴォルフはニワトリの卵を科学的に観察。小さな球体が器官のモトとなる原基があり、それが次第に分化し器官なっていくことを「後成説」を発見したのだ。ヴォルフは前成説に異を唱え続け、ついにドイツを去ることとなる・・・。今日の発生学の礎を築き、激動の時代を生きた不屈の科学者魂を紹介する。

