「地球★アステク」は、生活に根差した科学情報や明日の知識、ビジネスヒントになるような先端テクノロジーに注目する番組です。全編取材VTRで、テクノロジーの現場から生きた情報をお届けします。
大学の研究室にとどまらず、企業の研究所や工場など、幅広く取材先をセレクト。番組の顔・伊藤洋一は、各回のテーマとなるテクノロジーが明日の経済へ与えるインパクトや課題を、アナリスト視点で鋭く解説。また美人双子姉妹の蒼あんな・れいなは、とかく難しくなりがちな科学技術を、視聴者目線で分かりやすく、時には身体を張って、お伝えします。
また番組コーナーも充実。素朴な疑問をテーマにした「あんな・れいなの教えてセンセイ!」。今日の先端テクノロジーの礎を築いた先人に迫る「アステク ザ★グレート」。番組の締めに、テクノロジーを経済効果の観点から分析する「伊藤洋一のアステク★コンパス」と、盛りだくさん。
#27 「生物から学ぶ驚きの技術特集」
/千葉大大学大学院工学研究科・劉浩教授&慶應義塾大学理工学部・今井宏明教授 (11/10/06)
驚きの“バイオミメティクス“(生物模倣)技術をオムニバス取材にて紹介する。生物の持つ様々な機能からヒントを得て新しい製品を作ろうというバイオミメティクスの技術。身近な日用品から、医療、工業の分野へも幅広く応用されている。今回は千葉大学大学院工学研究科と慶應義塾大学理工学部でのバイオミメティクス研究を紹介。千葉大学の劉浩(りゅうひろし)教授は、昆虫や小型の鳥羽の羽ばたきの動きを流体力学などの原理から徹底解明。スーパーコンピューターを駆使して羽ばたきロボットの研究開発を進めている。重さわずか2.5グラムの超小型飛行ロボットは、災害や救急医療現場での活躍が期待される優れものだ。続いて、慶応義塾大学理工学部の今井宏明教授を訪問。貝殻などの生物が作りだす鉱物(バイオミネラル)を研究する今井先生は、生物が作り出すナノ構造の優れた機能に注目。貝殻の丈夫でしなやかな構造を真似て長持ちするリチウムイオン電池を開発した。リチウム電池はパソコンや携帯電話に広く利用されている電池だが、モバイル機器の普及に伴い、より長持ちする電池の開発が社会的な課題となっている。今井先生が将来的に目指しているのは、貝殻のように、大量の熱を使わず廃棄物も出さずに作れ、捨てても自然に害をなさないような究極のエコ製品の開発だ。
[海外テクノロジー]
米マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者らが開発した“ジェル・サイト”と呼ばれる高解像度の3Dで物体の表面をイメージングする画期的なシステムを紹介する。ジェル状になった透明な合成ゴムの板に物体を押し付けるとジェルがその形に変形。装置に搭載されているセンサーカメラが画像を取り込み、即座に高画質の3D画像が出来上がる。コンパクトで持ち運びも簡単な装置で、マイクロメートルの詳細まで写し出すジェル・サイトは製品の品質、偽札の防止、犯罪捜査や、医療の現場での応用が目的とされている。

