【第46回】2013年2月16日放送
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株式会社ユニオン産業 代表取締役
森川真彦(もりかわまさひこ)さん
若くしてプラスチック成型加工業を始めた森川真彦社長は、創業20年目を過ぎたころカナダへの自社製品の売り込みの途次、トウモロコシを主原料にした微生物で分解できるバイオプラスチック“ノボン樹脂”に出会った。環境公害に関心の高かった森川社長は「これこそが次の時代のプラスチックだ!」とひらめいたという。以来、自然環境への負担の少ない環境樹脂の普及のため、様々な商品化の活動を続けている。
今回ご紹介した中小企業は、川崎市の住宅街にある「株式会社ユニオン産業」。ユニオン産業は、プラスチック製品の成形から販売までを行う会社で、受注品だけでなく、自社製品も多く手掛けています。ユニオン産業は「ユニペレ」という自然素材を利用したプラスチック樹脂を開発し、これを使ってカップ、お箸、お弁当箱など多くの画期的な商品を製作しています。従来のプラスチックは燃やすと黙々と黒い煙をあげ、異臭を放ちますが、ユニペレの凄い所は有害ガスを出さないだけではなく・・・「抗菌性」があるのです。そのため、雑菌が繁殖しやすいお椀やお箸などの食器類、植木鉢などのガーデニング用品にはうってつけの素材なんです。
ユニペレは中国の医療関係の会社からも引き合いがあり、大きく羽ばたこうとしています。
そんな画期的な商品を社長は引き合いのある中国とラオスに売り出したいとのこと。
中国の専門家、水野真澄さんにお話を聞いてみると、「健康衛生、これに対する関心は非常に高いという状況になっております。また、例えば、病院医療関係につきましても、特に気を使うという状況になってきているので、そのような形でどこに売るかというターゲティングをすれば、売れる可能性っていうのが、出てくると考えています」と医療関係には可能性があるとのこと。
社長が気になっているラオスは、「現在、貧乏な国から発展していこうというような形で、今一生懸命頑張っている、工業団地とか、経済特区と言われているところが約11、今開発をして、日系企業も、現在は2社ほど入って頑張ってやっているので、そういった意味では早ければ早いほど、進出された方がよろしいかなと思います」とアムズインターナショナル、斉藤真紀さんは言います。 ユニオン産業はアジアに受け入れられるのでしょうか?目が離せません!