アジアの風

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【第38回】2012年12月22日放送

高橋俊二さん
株式会社静科 専務 高橋俊二さん

芸能人のマネージャーや飲食店勤務などを様々な仕事を経験した後、父が設立した「静科」に入社。
父の没後、2代目社長(父の妹)の元で専務として、販売・営業を担当している。
父が開発した防音材「一人静」をアジアから世界に広めるのが夢。

今回ご紹介した中小企業は、前回に引き続き神奈川県大和市ある株式会社静科(しずか)です。香港に詳しいコンサルタント水野真澄さんから高い評価を得た画期的防音材「一人静」。若き経営者、高橋俊二が自慢の独自製品を携え香港へ弾丸視察にやってきました。
香港といえば、急速な発展を続ける街で、その人口密度は世界の5本の指に入ります。そんな香港ならではの悩みが…至る所で響く、「騒音」の問題。
早速、高橋さんは街の音を計測した所…なんと90デシベル。

更に、建物の中の音を計測するため「足つぼマッサージ」の店に行ってみると…本来リラックスできるはずの空間なのに落ち着かない低音が響いています。その原因は隣のビルに設置された、クーラーの室外機。香港では、ほぼ一年中クーラーがつけっぱなしで、高層ビルの外側にむき出しの状態で置かれた室外機の低音が常に響き渡っているのです。
高橋専務は必ず需要はあるはずと確信し、デモンストレーション用の防音ボックスをもって市場調査!
向かったのは50軒ほどの建築資材の専門店が集まる香港中心部・ワンチャイ地区です。
その中の一軒を訪ね、高橋さんは「一人静」の性能をプレゼンすると…
「まだ少し音が聞こえますけど」と防音性能を理解してくれませんでした。
さらに「箱に入れたら静かになるのは当然でしょ?」と防音材に対する意識が全くないのです。
他の店の方には「(生活の音に)慣れちゃっている。仕方ないよ」と高橋さん、大きな壁にぶつかってしまいました。

そこで高橋専務はターゲットを変え、香港のカラオケ店に向かいました。香港のカラオケ店の多くは防音性のあるパーテーションで仕切られているが、低音が抜けるという…
カラオケ店の経営者に「一人静」の効果を見せると…
大きく関心を示してくれました。でも、価格の面では1平米8万円と価格が高いと言うのです。高橋専務は香港視察に合わせて新製品を開発していました。それは貼付けられる防音材。性能は落ちるが、価格は4万円程度。
それを見たカラオケ店の経営者は大絶賛!
高橋専務は2日間の香港視察を終え、英語表記のカタログ、ホームページを作ろうと香港市場向けて準備をすると言います。
高橋専務の挑戦は始まったばかりです!