アジアの風

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【第37回】2012年12月15日放送

高橋俊二さん
株式会社静科 専務 高橋俊二さん

芸能人のマネージャーや飲食店勤務などを様々な仕事を経験した後、父が設立した「静科」に入社。
父の没後、2代目社長(父の妹)の元で専務として、販売・営業を担当している。
父が開発した防音材「一人静」をアジアから世界に広めるのが夢。

今回とりあげたのは、神奈川県大和市にある町工場が作り出したこれまでの常識を覆す防音材「一人静(ひとりしずか)」。厚さはたったの3センチ。一般的な防音材に使われるグラスウールで同じ程度の防音効果を得るためには、空気の層も含めて約40センチが必要になるそうです。さらに優れているのは、通常は防ぐのが難しいとされる低音(低周波音)を防げるということ。そのため、高速道路の舗装の継ぎ目からでる突発音や、工場のダクトの排気音など低音の騒音が発生する場所で、その威力を発揮しています。さらに、あの坂本龍一さんがこの「一人静」の効果に注目。ニューヨークの自宅スタジオにも使っているのだといいます。

現在、この防音材の販売をとり仕切っているのは、専務の高橋俊二さん。元々この会社は、高橋さんの父である機械工の邦雄さん(2年前に逝去)と、元は化学メーカーに勤めていた武紘一さんの二人が14年前に設立したもの。当初は航空機や新幹線などで使われるハニカム材の下請けメーカーでした。しかし、「自分たちの技術を使って社会貢献できる独自商品を開発したい」という思いから、薄くて性能の良い防音材の開発に乗り出しました。試行錯誤の末、それまで扱っていたハニカム材と、フラワーアレンジメントで使う吸水スポンジを組み合わせることで、その思いを実現したのです。

この防音材で、「目指すはマレーシアと香港」と意気込みますが、現地コンサルタントからの情報で、マレーシアでは防音材自体の需要がほとんどないことが判明。一方香港は、人口密度が極端に高いこともあり、防音材の可能性は大きいことが分かります。早速、高橋専務は、視察のため香港を訪れることに!果たしてその実力は、香港で認められるのでしょうか?
(香港での奮闘は、次回の放送で!)

水野 真澄さん 
Mizuno Consultancy Holdings Ltd代表取締役社長 水野 真澄さん 1987年早稲田大学政治経済学部卒業、同年丸紅入社。 財経本部、中国駐在、丸紅出資のコンサルティング会社の代表取締役社長を経て、2008年8月末に丸紅を退職し、現職に至る。 香港、上海、広州、日本に拠点を持ち、中国でビジネスを展開する日本企業に対して経営コンサルティング、ビジネスソリューションを推進する他、TV出演、講演、雑誌・新聞での連載等を行っている。 「中国人のルール(明日香出版)」、「中国外貨管理マニュアルQ&A(エヌ・エヌ・エー)」など著書多数。
中川 俊彦さん
株式会社ARROWMAN 代表取締役 中川 俊彦さん 1991年日本石油株式会社入社。石油開発に携わり、ガス田開発プロジェクトのため1995年からマレーシア・クアラルンプールに駐在。 1999年に同社を退職後、東南アジアで培ったビジネスノウハウおよび人脈を活かし、市場調査会社 株式会社アローマンを立ち上げる。現在は、東南アジアを中心に、産業系の市場調査をメインにサービスを提供している。