【第36回】2012年12月8日放送

-
株式会社日本エレクトライク 代表取締役
松波登さん
東海大学工学部動力機械科卒業。後にトヨタ自動車のワークスドライバーとして活躍し、モンテカルロラリーにも出場する。その後父親の会社を引き継ぎながらも、車への思いが忘れられず2008年に日本エレクトライクを創立。三輪電気自動車に初めてアクティブホイールコントローラーを搭載したエレクトライクを誕生させる。
高度成長期の日本を支えた三輪自動車。今や、街中でその姿を見かける事は殆どありません。
しかし実は今、四輪車を上回る機動性と、二輪車を上回る積載量に注目が集まっています。そんな三輪自動車を電気でよみがえらせたのが、神奈川県川崎市にある日本エレクトライクです。横転事故が多かった三輪自動車、その常識を覆すような走行を見せるこの車は実は国産の車ではありません。ベンチャー企業だからこそ生まれた全く新しいビジネスを展開しているのです。
社長の松波さんはトヨタ自動車のワークスドライバーとしてモンテカルロラリーで活躍をしていましたが、父親の会社を引き継ぐ事になりレーサーを引退。しかし、どうしても車の仕事がしたいとの思いが忘れらませんでした。電気自動車が増える中で、四輪車よりも軽い三輪車の方が電気化に向いているのではと考えます。
思考錯誤の結果、母校でもある東海大学と協同で、三輪自動車の弱点を克服するべく、アクティブホイールコントローラーを搭載した試作車を作ります。アクティブホイールコントローラーとは、ハンドルを切ると同時に曲がる時の外側のタイヤの回転数を自動的に上げる装置。これを三輪自動車に初めて搭載することで、カーブでもバランスを崩すことなく安定した走りが実現できました。
いよいよ三輪電気自動車を実用化しようと松波さんは、その道のプロフェッショナル達に声をかけます。彼らの力を借りて、インドから三輪自動車の車体を購入。他にも安くて性能のよい部品を買い揃え、アクティブホイールコントローラーを搭載した三輪電気自動車『エレクトライク』が誕生しました。
この車の需要はどこにあるのかと考えた松波さんたちは今現在も三輪自動車が走っているラオス、カンボジアに目をつけます。特にラオスでは現在水力発電が開発されており、今後国内だけで電力供給がまかなえるのではないかと考えました。しかし、三輪電気自動車の価格がどうしてもネックになってしまいます。
ならばと次に目を付けたのがシンガポール。環境に優しい車に優遇税制を敷いているこの国ならば、価格も問題ない。さらにアジアのプラットホームのような役割もあるため、周辺国への宣伝も可能という見方が出てきました。さぁベンチャー企業の新しい挑戦の始まりです!







