アジアの風

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【第4回】2012年4月28日放送株式会社アサノ不燃木材

浅野成昭さん
株式会社アサノ不燃木材 代表取締役社長 浅野成昭さん 1950年福井県生まれ。材木屋の3代目として生まれ、常に木材に囲まれた環境で育つ。母方の実家であった木造家屋が火災で全焼したことにショックを受け、燃えない木の家を造ろうと決意。一級建築士、インテリアプランナーとして一線で活躍しながら、2002年、株式会社アサノ不燃木材を創立。およそ10年という歳月を費やし研究した不燃技術は、今や木材に限らず、多様な物に応用可能。今後、この技術をアジアに広め、火災による被害をくい止めるべく、邁進中。

今回の企業は、福井県坂井市のアサノ不燃木材です。フネンモクザイ?耳慣れない言葉だと思われる方も多いと思いますが、文字の如く、燃えない木材を製造・販売している会社なのです。

この会社の社長は、一級建築士、そしてインテリアプランナーとしても活躍している浅野成昭さん。母方の実家であった木造家屋が全焼してしまったことをきっかけに、およそ10年をかけ研究・開発した不燃技術は、木材の種類や温度、季節によって、ホウ酸塩が絶妙な割合で溶かされた不燃液に始まり、その不燃液を木材の隅々まで染み込ませる独自の含浸機に至るまで、浅野社長のこだわりが詰まっています。その技術は今や、木材、紙、布、発泡スチロールまで不燃化するまでに。ここまで社長の気持ちを駆り立てたもの。それは「燃えない木の家を造りたい!そして、火災による不幸をなくしたい!」という信念でした。果たして社長の思いが込められた不燃木材は、アジアに受け入れられるのでしょうか? 今回この商品を売り出したい先は、中国(上海、大連)と韓国の2カ国。

両国から送られてきた3つのスコアシートに共通していたのは、コスト面に対する指摘でした。特に、近年、木材輸入率が増えている中国に於いて、流通価格の安い輸入木材にどこまで対抗できるかが問題だということがわかりました。しかし、不燃木材に限らず、壁紙などの内装材に商品を広げることにより、不燃技術の持つ“燃えない=火災にならない”という付加価値を理解してくれる富裕層に受け入れられるのではないかというアドバイスを受けることができました。

また、処分時に害がないのかという懸念に対しては、不燃木材の正しい情報が上手く伝わっていないことを痛感。ホームページにさらに詳しい情報を載せるといった工夫や、新しいPR方法が必要だという結果になりました。

昨年12月に初めて不燃化実験の成功例が出た韓国を筆頭に、アジアに於いて無限の可能性を秘めた不燃技術。アサノの不燃化技術が、アジアから火災をなくす未来も、そう遠くないのかもしれません。

池城俊郎さん
韓国伊藤忠株式会社 化学品グループ グループ長 池城俊郎さん 2011年4月に韓国伊藤忠株式会社化学品グループに着任し、韓国を基点とした化学品関連のビジネスを担当。
1983年の入社以来化学品を担当しており業界にも精通、海外経験も豊富である。