アジアの風

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【第2回】2012年4月14日放送株式会社 箔一

浅野達也さん
株式会社 箔一 代表取締役社長 浅野達也さん(43歳) 金沢市出身。法政大工学部卒業後、米・ワシントン州立大学国際経営学科卒業後、1995年箔一に入社。2009年5月に社長に就任。
「金沢箔」という地域ブランドを築き上げた創業者の想いを引き継ぎ、さらに「金沢箔」の新しい価値を創り続けている。

今回の企業は、石川県金沢市で金箔の製造販売を手掛けている、株式会社箔一。
実は金沢は仏壇や工芸品に欠かせない金箔の生産量日本一!99%のシェアを誇っています。そんな金沢に数ある金箔を扱う会社の中でも、ここ箔一は独自の存在感を持っています。
金箔の製造だけでなく、金箔を使った工芸品に、金箔の入ったコーヒーや和菓子からUSBメモリまで、金箔の可能性を広げる商品を次々と生み出してきたのです。そして、箔一の名を全国に広めたのは「あぶらとり紙」。
実はあぶらとり紙は、金箔を打つときに使う「箔打ち紙」が原点。京都の舞妓さん・芸妓さんたちが化粧直しに箔打ち紙を使っているのをヒントに、箔一の前社長が製品化したのがあぶらとり紙の始まりなのだそうです。
箔一の社長・浅野達也さんがアジアに売り出したいと考えているのは、金箔入り化粧品シリーズ「金華」コスメティック。 金箔製造会社だからこそ実現できた、ゴージャスで美しい化粧品です。化粧水の中に入っているのは、厚さわずか1万分の1ミリの金箔。これを肌につけると目に見えないほどの細かさに砕け、この状態でマッサージすると細かい金箔が肌を刺激し、血行をよくすると浅野社長は言います。
これを売り出したい先は、中国。「中国の人たちは元々『金』が好きなので、売れる可能性は高い」とナビゲーターの後藤さんも太鼓判!上海から届いたスコアシートにも高い評価が記されていました。しかし、実際に売るとなるといくつかの課題があることも指摘されました。高級なブランド感を出すためにも価格を高く設定する、パッケージも高級感が感じられるものに変更する、そして「金華」というネーミングは中国製のものと誤解されるのでもっと日本的なものに変えた方がよい、といった話を受けて、社員が集まり会議を開きました。様々な議論の結果…社長は中国展開への自信を強めました。
「中国市場に向けて、価格の見直し、それに伴うパッケージの見直し、そしてより付加価値のある化粧品目指してして頑張る」――箔一の金箔入り化粧品が中国でヒットする日も近いかもしれません!

中野好純さん
船井総合研究所 上海現地法人 代表 中野好純さん 米国系大手消費財メーカーにて新製品の市場導入プロジェクトのプロジェクトマネージャーを歴任の後、1998年船井総合研究所入社。それまでの経験を生かし、多数の海外関連のコンサルティング案件を統括。2012年より船井総合研究所上海現地法人の責任者として上海に駐在、コンサルタントとしても更に活動の幅を広げている。主に中国(都市部)の消費財・サービス系関連の販路開拓、マーケティングが専門。