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2018年1月12日(金)CESの主役はソニーやトヨタにあらず 武田仁

 米ラスベガスで世界最大の家電見本市「CES」が開幕しました。番組も力を入れて取材し、直前のにぎわいを含め10日まで3夜連続で現地からの情報をお伝えしました。現地8日のプレスデーには、トヨタ自動車の豊田章男社長がサプライズで登壇し、自動運転車の新しいコンセプトを発表。ソニーの平井一夫社長は得意のセンサー技術を自動運転に役立てようと、開発に力を入れる戦略を初めて明らかにしました。


 まさに自動運転車が業界の垣根を越えた主戦場であることを、今回のCESは示したと言えるでしょう。ただ、現地からの取材報告を聞くと、どうもそれは一面的な見方のようです。ソニー、トヨタの「ショー」に比べて展示規模では劣っても、ベンチャーやスタートアップの技術こそ、本当のCESの見どころだというのです。


 例えば、番組ではスタートアップのひとつ、ルミナーテクノロジーズを取材しています。レーザー光を使った高性能レーダーを5年前から開発しており、トヨタがこのレーダーを自動運転車の開発に向けて採用することが決まっています。開発者は20歳代前半ということです。このほか、時代を動かす影の主役はどの技術なのか、しっかりと現場で取材し、番組内で報じたいと思っています。


 自動車業界では従来、エンジンや変速機など基幹部品の技術を持つメーカーが主導権を握っていました。ところが、今後の開発競争では、あらゆるものがネットにつながるIoTやAI(人工知能)との融合の巧拙こそが勝負の分かれ道となり、従来の取引関係だけにとらわれない協業が求められるようになりました。


 「自動車ショー化する家電見本市」。現地で取材にあたっている日本経済新聞の奥平和行編集委員が16日(火)のフカヨミプラスで紹介します。また、山川龍雄キャスターがCESの開かれているラスベガスで米国の今を取材しています。「トランプ1年」のリポートとして、18日(木)の日経プラス10、20日(土)の日経プラス10サタデーで放送する予定です。どうぞ、ご期待ください。


日経プラス10プロデューサー
武田仁


記事は日経プラス10クラブ会員向けのメールマガジンで毎週金曜日に配信しています
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